このブログ「老いを楽しむ練習」を立ち上げて、少し経ちました。50代で新しいことを始めるのは、思っていたよりずっと面白い——今日は、このブログが生まれるまでの話をさせてください。
きっかけは、一杯のコーヒーでした
30年連れ添ったコーヒーをやめた話は、以前書いたとおりです。眠れない夜が続いたとき、まさか原因が毎日のコーヒーだとは、なかなか思い至りませんでした。
だからこそ、思ったのです。同じように寝つきの悪さに悩んでいる方が、「もしかしてカフェインかも」と気づくきっかけになれたら、と。私のつまずきが、誰かの近道になるかもしれない。それが、このブログの最初の種でした。
「老いが怖い」と言っていた友人
30代の頃、会うたびに「老いが怖い」と言う友人がいました。当時の私は「まだ先の話なのに」と笑っていましたが、いざ月日が経ち50代が近づくにつれて、まさに「老いが怖い」と頭も心も唱え始めました。
たしかに、受け入れなければならないことは、たくさんあります。コーヒーを卒業したり、霜降り肉がご馳走じゃなくなったり、小さな文字が判別できなくなったり……。でも実際に老いの入口に立ってみると、悪いことばかりでもなかったのです。
怖がらなくて大丈夫。自然に受け入れていけばいい。そして、妥協できないところは、抗ってもいい。これから老いを迎える方に、そんなふうに伝えられたら——ブログの軸が決まった瞬間でした。
「誰が読むの?」と思いながら
とはいえ、始める前に心の声がひとつ。「誰が読むの?」
ブログを始めるのに技術的な面での不安やハードルは、実はあまりありませんでした。仕事でホームページの編集や管理をしていた経験があり、運営は何とかなりそうだったからです。ただ、自分でイチからサイトを立ち上げたことはありませんでした。だから今回は、サーバーの契約もWordPressの設定も、全部自力でやってみたかったのです。50代の挑戦としては、なかなか悪くない題材です。
やってみて痛感したのは、デジタルツールよりも文章の難しさでした。書き上げたつもりの記事を読み返すたびに、直したいところが見つかる。何度読んでも、また直す。その繰り返しです。それでも、少しずつ形になっていくのが楽しくて。まだまだつたない状態ではありますが、見つけてくれた方が「ほっこり」した気持ちで読んでくれたら嬉しいな、と思います。
老いが「ネタ」に変わった
ブログを始めて、一番変わったのは毎日の見え方です。
以前なら、老眼も物忘れも、ただ憂鬱なだけのできごとでした。それが今は、自分の中に新しい「老い」を見つけるたび、「ネタができた」と少し嬉しくなるのです。同時に、「ここは譲れないな」と思うところも一緒に見つかるようになりました。受け入れるものと、抗うもの。その仕分けが、なんだか楽しいのです。
同年代の人と話すときも、「老い」は良い話題になります。「わかる、私も」と同じ感覚を見つけたときの嬉しさといったら。老いは、困りごとのままにしておくと重いけれど、話のネタにしてしまえば、笑い合えるものに変わるのですね。
老いを怖がっていたあの友人にも、今なら言えます。観察する側に回ってしまえば、老いはちょっと面白いよ、と。
このブログの副題は「老いと仲良く、ときどき抗う。」です。私自身、まだまだ「老い」を楽しむ練習の途中です。
どんな成功者でも、どんなに優秀な方でも「老い」は平等に訪れます。逃げても必ず追いかけてきます。それならば優しく受け止めて、寄り添って生きていこう。老いを恐れるのではなく、楽しむ練習をしていこう。そんな複雑だけれど率直な気持ちを綴っていきます。
日々の生活の中で「アラ?もしかしてこれは老い……?」と発見があるあなた。よかったら一緒に、楽しみに変えていきませんか。


